第71回NHK紅白歌合戦で、2020年に「香水」で大ヒットした瑛人さんの出場が決定しました!
今回の紅白歌合戦は、史上初の無観客開催ということから、どのような演出や構成が見られるのかが話題になっています。
そして紅白歌合戦初出場を果たした、瑛人さんの「香水」のパフォーマンスも気になるところ。
ただひとつ心配なことがあり、瑛人さんだけでなく、関係者の方もアタマを悩ませているのだとか…
それは、「歌詞を変更しなくてはいけないのか?」という問題。
「香水」の歌詞に出てくる「ドルチェ&ガッバーナ」や「LINE」という歌詞が、NHKではアウトではないかと心配されています。
そこで今回は、過去の紅白歌合戦で実際に歌詞を変更したアーティストの事例から、瑛人さんの「香水」の歌詞の変更の可能性について調査してみました!
目次
紅白歌合戦で「ドルチェ&ガッバーナ」がダメな理由
今回めでたく紅白歌合戦の初出場が内定した瑛人さん。
さぞかし喜んでいることと思いますが、この歌詞のことで悩んでしまうことになるとは予想外だったことでしょう。
【香水ヒット 瑛人が初紅白内定】https://t.co/8YqVP6PTSG
「第71回NHK紅白歌合戦」で、「香水」が大ヒット中のシンガー・ソングライター、瑛人の初出場が内定した。「ドルチェ&ガッバーナ」のフレーズがある歌詞はそのまま歌唱できる可能性が高まっている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 13, 2020
今年何度となく聞いたこのフレーズ「ドルチェ&ガッバーナの 香水のせいだよ〜」
YouTubeで1億回再生されたMVは、ほかのアーティストや芸能人からもオマージュされて、みなさんも2020年一番聴いた曲のひとつに入るのではないでしょうか。
「ドルガバ」「LINE」はなんでダメなのか?
そもそも、これだけ多くの人が耳にした「ドルチェ&ガッバーナ」が、なぜNHK紅白歌合戦ではダメなのではないかと心配されているのでしょうか?
NHKは民法のTV曲とは違って、国民からの受信料で成り立っている公共放送なので、特定の「商品名」や「ブランド名」「企業名」などは宣伝と捉えられないよう変更して放送されています。
たとえば…
- ファミコン(任天堂)→家庭用ゲーム機
- ゴールデンウィーク(映画業界)→大型連休
- ウォシュレット(TOTO)→温水洗浄便器
- セロテープ(ニチバン)→粘着テープ
もっともっとたくさんあるのですが、NHKでは紅白歌合戦に限らず全ての放送で、このように固有名詞を変換して表現しています。
このような理由から、今回の瑛人さんの「香水」も「歌詞の変更を迫られるのでは?」と心配されているんですね。
過去の紅白歌合戦ではどのような歌詞変更があったのか?
今回話題になっている瑛人さんの「香水」の歌詞。
変更しなくてはいけないのかも気になりますが、いままでの過去70回の紅白歌合戦で、どのアーティストがどのような歌詞変更を迫られてきたのかも気になりますよね。
そこで次は過去70回の紅白歌合戦の歴史で、歌詞のせいでハプニングのあったアーティストや、どのような歌詞に変更になったのかを調査してみました!
かぐや姫「神田川」
1973年にヒットした、かぐや姫の「神田川」。
歌詞の中に「二十四色のクレパス」という歌詞があったのですが、「クレパス」は『株式会社サクラクレパス』の商品名ということで、NHK側は「クレパス→クレヨン」に変更を要請。
しかし南こうせつさんは、なんと変更を拒否して紅白歌合戦の出場を辞退しました。
まあそれだけ歌詞にこだわりがあったのでしょう。
しかし、1992年に南こうせつさんがソロ出場を果たした際は、「クレパス」とオリジナルのまま歌われたのだとか。
これだけの大ヒット曲となり、NHK側がきっと折れたカタチになったのでしょうね。」
山口百恵「プレイバックPart2」
こちらは歌詞の変更の要請もなく、オリジナルのまま出場したパターン。
1978年に10代でトリをつとめた、山口百恵さんの「プレイバックPart2」の歌詞の中に出てくる「真紅(まっか)なポルシェ」。
ガッツリ企業名であり商品名なのですが、そのまま歌い上げられています。
実は、その年の5月に出場したNHKの「ヤング紅白歌合戦」では、ルール通り「真紅のポルシェ」ではなく「真紅の車」と変更して歌っています。
ですが年末の紅白歌合戦の時には、オリジナル通り「真紅のポルシェ」が解禁になったという流れ。
そこには、その年は目玉だったピンクレディの辞退があったため、真相はわかりませんがNHK側が忖度したのではなんて噂が飛び交ったのもです。
庄野真代「飛んでイスタンブール」
こちらも同じ1978年に出場した、庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」。
歌詞の中には「ジタンの空箱」と。
ジタンとは煙草の商品名で、フランスの俳優アラン・ドロンや、元ビートルズのジョン・レノン。
フィクションの世界では、ルパン三世や紅の豚のポルコ・ロッソが愛煙していることで有名です。
その「ジタンの空箱」という歌詞はどのように歌われたかというと、NHKの歌番組では「煙草の空箱」と歌っていたのですが、紅白ではオリジナルの「ジタンの空箱」と解禁されています。
そりゃ山口百恵さんだけOKで庄野真代さんはダメなんてことにはできませんものね…
松本伊代「センチメンタル・ジャーニー」
今度は歌詞が宣伝になってしまうとの理由で「出場NG」になってしまったパターン。
1981年の紅白歌合戦に、出場を確実視されていた松本伊代さん。
「センチメンタル・ジャーニー」の歌詞の中の、「伊代はまだ16だから〜♪」という部分が、特定の人物の宣伝になると変更どころか出場NGになってしまったのだとか。
なんでこの時は変更要請ではなく、出場NGになってしまったのかが不思議でなりませんよね。
aiko「ボーイフレンド」
2000年に出場したaikoさんの「ボーイフレンド」。
歌詞の中に出てくる消波ブロックをさす「テトラポット」というワードが引っかかってしまいます。
しかしaikoさんは狙っていたのか偶然か、この消波ブロックの正式名称は「テトラポッド」だったため、別の言葉と判断され、無事にオリジナルのまま出場を果たされています。
これがOKなら、瑛人さんも「ドルチェ&ガッパーナ」でいけばOKということになりますよね^^;
RADIO FISH「PERFECT HUMAN」
こちらは読み方は同じも、表記が変わったパターン。
お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の2人が中心となって結成されたRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」。
この歌詞の中に出てくる「Say天才!まさに天災!」というフレーズ。
この「天災」を「天才」に変更。
2016年は熊本地震をはじめとする災害が多い年だったため、このような配慮が行われたのだとか。
実は、2016年3月11日に出演された「ミュージックステーション」でも同じように、「天災→天才」と表記が変更になっています。
この日は2011年に起きた東日本大震災の発生日だったことがその要因のようです。
歌詞を考えるのも大変ですね…
いきものがかり「SAKURA」
こちらも2016年に出場した、いきものがかりの「SAKURA」。
歌詞の中には、「小田急の窓に〜」という部分。
小田急線はガッツリ企業名かと思ったのですが、実はこの時はそのままスルーされ、オリジナルで歌われています。
考えられるのは、「小田急線」は略したもので正式には「小田急電鉄」だからなのか?
それか、NHK自体の基準が緩和されてきているのか?
これについてはハッキリとした理由はわかりませんが、瑛人さんにとっては朗報となりそうですね。
瑛人「香水」はNHKですでに歌われていた?!
過去の実績を見てみると「ドルチェ&ガッバーナ」や「LINE」がどうなってしまうのか微妙なところですが、実は瑛人さんの「香水」はすでにNHKでOKされているという情報をみつけることができました。
それは、2020年9月10日に放送されたNHKの音楽番組「シブヤノオト」。
この放送の中で歌詞を変えずに歌っていることが判明しました。
NHK広報局は本紙の取材に「あくまでも作品の一部であり、広告・宣伝目的にはあたらないことから、歌詞を変更するなどの対応は考えておりません」と回答した。
出典:スポニチアネックス
この実績を考えると、わざわざ紅白歌合戦の時にNGにする可能性は低いですよね。
ということで心配しましたが、瑛人さんの「香水」は、紅白歌合戦でオリジナルのまま歌われる可能性が高くなりました。
瑛人『香水』の「ドルチェ&ガッバーナ」は紅白で大丈夫?過去の歌詞変更を調査!のまとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いろいろな情報をまとめてみると…
- NHKでは特定の「商品名」「ブランド名」などは変換している
- 過去の紅白歌合戦でも歌詞を変更して出場したアーティストがいる
- 過去の紅白歌合戦で歌詞を変更しないで出場したアーティストもいる
- 瑛人さんの「香水」はすでにNHKで歌われている
結局は、NHKでは「商品名」や「ブランド名」をそのまま放送することができないというルールはあるものの、影響力が大きかったり、話題になるのであれば過去にOKを出しているということがわかりました。
これらの情報から、紅白歌合戦で瑛人さんは「香水」をオリジナルのまま歌うことができそうですね。